土地神さん
「あかね雲」さんから転載させていただいた。
その場所を動かず、人知れず土地を守ってくださっている、あちらの存在がいるようです。
そんな話をひとつ・・・。
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遠野 早池峰神社
五重塔と十一面観音のある福泉寺に行く。
ゆったりした上り坂をゆっくり登り、十一面観音を見る。
境内にはピンクのスイレンが、美しい花を咲かせている。
鯉に餌をやる人もいて、のんびりと過ごしたあと、五重塔の方へ行く。
ところが・・・なんという長い急坂・・・骨折したあとの膝は大丈夫かな?
そう思っていると、小さな白ヘビが来て、私の右膝にクルリと巻き付いた。
もしかして、膝をカバーしてくれているの?
そう思いながら歩くと、予想していたほど膝に負担を感じることなく歩けた。
小さい白ヘビちゃんありがとうね!
次に早池峰(ハヤチネ)神社に行く。
それまでとはまるで空気が違っている。
うーん・・・と思いながら歩いて行くと、鳥居を過ぎた所から白い大きなヘビが現れた。
頭が3メートルほどもある、丸い眼をした白い大きなヘビ。
ここを守っているの?
『この山に住んでいて、神社が出来た頃から守っている。』
そうなんだ、もしかして、福泉寺で私の膝をカバーしてくれた小さい白いヘビは、
あなたが寄こしてくれたものだったの?
『そうだ、役に立ったかな?
姉が来るのは分かっていたし、姉の膝が気になっているのも知っている。
それで使いをやったのだ。小さいものではあったが力はある。守れたか?』
ありがとう、しっかりカバーしてくれたの。
おかげで急な坂道も歩き通せたし、痛みもなかったのよ。助かったわ。
『そうか、それは良かった。』
妖怪たちから今日のことは聞いていたの?
『姉が遠野に行きたい・・・と言い出した時から騒いでいた。
妖怪たちの騒ぎは、当然我らの知るところととなる。
我らのように土地を守っているものは、勝手に動くことはできない。
姉に会おうとしても、思うようにはいかないものだ。
姉が動いてくれれば、このように会うこともできる。』
そうね、私たち人間と違って、あなたたちには厳然とした決まりがあるものね。
人間の方が自由だと思う。行きたい所に行くことが出来るからね。
『人間は好奇心で動くし、人間の成長には好奇心は欠かせないものだ。
だが我らの内にあるのは、人間のような好奇心とはまた異なるものだ。
役目として我らはここに居るからだ。
それが必要なことだということは、我ら自身が良く知っている。
決まりの意味も、良く分かっているよ。』
そうね、おかげで人間は知らずとも土地は守られているから・・・。
あなたのことは気付かずとも、きっと感謝していると思う。
これからも土地は守られていくでしょう。
『そうだ、良い空間にしておきたいから守り続ける。』
大きな白ヘビの言葉は、ズッシリと重く私の胸に響いた。
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転載はここまでですが、
自分は長いものは苦手なもので、こんなものが出てきたときには、
もうパニックです・・・きっと。
ところで、うちの家人は日ごろ土地神さん(土地神さんだけではないのですが)に、
お礼とする感謝や日々の挨拶をしています。
その家人に言わせれば、いわゆるお隣さんのような感覚で、
その土地神さんに毎朝欠かさず、お礼の感謝と挨拶をしているということらしいのですが、
それが、土地神さんたちの力になっているようです。
家人が以前、その土地神さんから伝えられたものです。
『いつも感謝してくれていると
恩返しのような感じで守ってあげたくなるような気になって、
大地の揺れなどもちっとは治めているつもりだが、
なんせ限界がある。
こうやって小さな挨拶や小さな感謝が「立ち昇れば」、
もっと力も出せるかもしれないが・・・
なにしろ地球の営みは一つの生命の動きでもあるから、
すべてを止めることはできないが、
それでも感謝や喜びや挨拶というのは、
それは地球の営みを良い意味で癒すのだが、
あまりにも、日常のなかでそういう行為が少ないようだ・・・』
感謝は、愛のひとつの形でもあります。
そして、土地神さんは私たちの感謝に報いようとしてくれている・・・らしいです。
こうした存在たちの支えがあって、私たちは平穏な生活が送れている一面もある、ということです。
こうしたことを、知るべきです。
相も変わらず、「自分が自分が」とやっているのは、
なんと傲慢な身の程知らずの愚か者・・・ということでしょう。
感謝や喜びや挨拶
というものが少ないとも、土地神さんは言われています。
守りに対しての、日々の感謝を忘れずに・・・
いきたいものです。
ありがとう、土地神さん。
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